3K(「きつい」「汚い」「危険」)という先入観がまだ残り、若者に敬遠されがちの製造業の現場。しかし、「製造現場で働く男子はイキイキとしていてカッコイイ」。そんな“女子目線”で進められているネットとビジネス情報マガジン上の企画「ゲンバ男子」が女子の間で人気だ。若い労働力不足に悩む中小企業を活気づけるアイデアとしても注目されている。(袖中陽一)
中小の製造現場で機械を操る真剣な瞳、槌をふるうなどの力仕事で鍛えられた筋肉…。製造業のゲンバで働く若い男性の魅力を伝える「ゲンバ男子」の企画を立ち上げたのは、大阪市の中小企業支援機関「大阪産業創造館」(大阪市中央区)のチーフプロデューサー、山野千枝さん(45)。
中小企業の経営者と話す中で、「若い人が来てくれない」と嘆く経営者が多いことが気になり、昨年10月、「製造現場の間違ったイメージを変えてくれるカッコイイ男子たちを紹介しよう」と企画をスタートさせた。その際、「女子にカッコイイと思われるのは、若い男性のやる気につながるはず」と、徹底した“女子目線”で企画をスタートさせた。
これまで約50人を取材。大阪産業創造館が発行するビジネス情報紙「Bplatz press(ビープラッツプレス)」に掲載するとともに、同館のサイトでも紹介している。撮影にはプロのカメラマンを起用。鋼材の曲げ加工、ワイヤーロープの手編み作業、溶接、円盤の切断加工など、技術の現場もクローズアップしている。
「実際に取材してみると、汚れた軍手とか、ヘルメットから見える真剣なまなざしなど、カッコイイ男子がとても多いことにあらためて気付いた。取り上げた男性が、誇らしい気持ちになってくれれば」と山野さんは話す。
大阪産業創造館によれば、大阪市内の企業は約20万社。そのうち、中小の製造業は1万6千社といわれている。中小の製造業が集まっている東大阪市の2、3倍もあり、大阪市の経済を支えているといえる。業種では、金属加工や化学が多いという。
「ゲンバ男子」の取材を受けた大阪市城東区の部品メーカー、マツダの松田英成社長(49)は、「うちはこの春も新卒の若者を確保できたが、まわりの中小企業の経営者の中には、若い人の確保に困っている人が多い。働いている若い人の顔が見えると、会社にも親近感を持ってもらえるので、ゲンバでがんばっている男性のカッコイイ姿にスポットライトが当たる企画はありがたい」とこの企画にエールを送る。
(略)
「ゲンバ男子」に女子が熱視線! 製造現場はもう「3K」ではない
産経新聞 3月27日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140327-00000518-san-bus_all
ゲンバ男子 | Bplatz 大阪産業創造館 中小企業情報サイト「ビープラッツ」
http://bplatz.sansokan.jp/archives/category/genba
こういう話は最近よく出るようになったけど、もう遅すぎだよねw