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中国のレアアース産業低迷、原因はどこに?
3月22日(金)8時2分
中国のレアアース(希土類)企業にとって、最悪の状況が既に訪れた。上場企業の2012年の業績が続々と発表され、非鉄金属分野の低迷が浮き彫りになっている。中国産経新聞が伝えた。
レアアース大手の包鋼稀土が1月29日、2012年の業績予想を発表し、親会社株主に帰属する純利益が前年比で50〜60%減となるとの見方を示した。
また広晟有色は最近発表した12年業績予想で、親会社株主に帰属する純利益が前年比60〜80%減となるとした。
長江証券の王建高級投資顧問は各社の減益について、「これまでに環境コストを配慮せず、低価格による販売で中国は世界最大のレアアース供給国となった。環境が日増しに悪化する中、中国はここ2年でレアアースの生産規模を抑え始めた。中国経済の回復の勢いが弱く、需要減少が減益の理由の一つとなる」と指摘した。
大企業だけではなく、中小企業の経営も極めて難しい状況だ。中投顧問産業研究センターの苑志斌冶金業研究員によると、行政の介入による「陣痛」が1年半も続き、多くのレアアース企業が淘汰され、生き延びた企業も手痛いダメージを蒙った。この結果はレアアースの過度の開発による生産過剰と関係するもので、すでにレアアースの国家備蓄にも影響している。レアアースの輸出減少後、企業は海外の市場を失い、在庫が急増、更に大幅な赤字を出した。
(以下はソースにて)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130322-00000005-xinhua-cn
レアアース世界生産の大半を占めていた中国でレアアース生産企業の状況が芳しくないようです。
記事の中では中国の過剰生産と中国の景気低迷で需要低下が原因との事ですが?
2010年には尖閣諸島中国漁船衝突事件後に対日経済制裁としてレアアースの輸出停止等で国内の産業界で大問題となっていましたが、
現在では輸入先の中国依存の改善とリサイクル、脱レアアース製品などで需要削減と中国以外からの輸入で極端に中国からの輸入が削減されているもようです。
レアアース生産停止に追い込まれた中国の誤算〜中国からの輸入を2年で1/4に縮小した驚異的な日本の技術革新
http://blogos.com/article/49077/
数字を見れば主要な原因が日本な気もしますが。
栄枯盛衰というか因果応報というか、短期間で脱中国が進むなんて日本って怖い国ですね。
これから更に脱中国は進むみたいです。
Wikiより
■カザフスタン(住友商事、東芝)重希土類の産出と精製。2012年11月開所、2013年から日本へ輸出予定。
■インド 2013年から日本へ輸出予定。
■ベトナム Dong Pao(豊田通商、双日)2013年から日本へ輸出予定。
■オーストラリア Duddo 2013年から日本へ輸出予定
■オーストラリア Mount Weld 2013年から日本へ輸出予定
■南アフリカ共和国 Steenkampskraal 2012年生産開始予定
■アメリカ合衆国 Mountain Pass 2012年生産開始予定
■カナダ ノースウェスト準州トーア・レーク(Thor Lake) 2014年生産開始予定
■カナダ サスカチュワン州ホイダス・レーク(Hoidas Lake) 2014年生産開始予定
■グリーンランド Kvanefjeld 2014年生産開始予定
■オーストラリア Nolan's Bore 2014年生産開始予定
コストより政治リスク軽減&安定供給ってのが日本の方針みたいです。
笑い話で「アラブの産油国の一番恐れる事は日本の技術開発で石油が要らなくなること」なんて冗談?で言われるくらいですから。