アメリカのＩＴ企業マイクロソフトは、２日、フィンランドの通信機器大手ノキアの携帯端末事業を特許の使用料を含めて日本円で、およそ７１００億円で買収すると発表しました。
マイクロソフトとノキアの発表によりますと、マイクロソフトは、ノキアの携帯端末事業を買収することで合意し、ノキアの特許や地図サービスの使用料も含めた買収総額は５４億４０００万ユーロ（日本円でおよそ７１００億円）になります。
両社は来年の３月までに買収の手続きを終えたいとしています。
マイクロソフトは、２０１１年にノキアと提携し、ノキアのスマートフォン向けに基本ソフトを提供していますが、この分野でのシェアはライバルのアップルやグーグルに大きく引き離されています。
このため今回の買収によって、スマートフォン事業を強化し巻き返しを図りたいというねらいがあります。
一方、かつて世界一の携帯電話メーカーとして業界を主導したノキアは、スマートフォンへの対応に出遅れたことで業績の低迷が続いており、２万人規模の大規模な人員削減を迫られるなど経営の立て直しが課題となっていました。
今回の買収に伴ってノキアのステファン・エロップＣＥＯ＝最高経営責任者は退任し、以前所属していたマイクロソフトに移ることになります。
マイクロソフトがノキアの携帯事業買収へ 9月3日 13時49分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130903/t10014244071000.html
両者とも一時はパソコンOSシェアや携帯電話でNO1企業でしたが最近はあまりいい話を聞きません。
アップルやグーグルに対抗できるのか、今後のスマートフォン業界での動きが楽しみですね。