PM2.5と黄砂 発がん性高い物質に変化
NHK 3月28日
PM2.5と黄砂 発がん性高い物質に変化 大気中の汚染物質PM2.5と黄砂が混ざると、より発がん性が高い物質に変化することが金沢大学などのグループの研究で分かり、研究グループは「PM2.5と黄砂が、共に多く観測されるこれから4月ごろまでは、より注意が必要だ」と呼びかけています。
金沢大学医薬保健研究域薬学系の早川和一教授らの研究グループは、毎年春の黄砂が多く飛んでくる時期に、PM2.5の中でも発がん性が極めて高いとされる「NPAH」と呼ばれる物質の濃度が高くなることに着目しました。
そして、大気中に含まれる「窒素酸化物」とPM2.5に必ず含まれる「PAH」が入った容器に黄砂を入れて拡散させる実験を行ったところ、NPAHに変化することが分かったということです。
NPAHは、多くの研究者の実験で肺がんなどを引き起こすリスクがPAHよりも100倍以上高いことが示されています。
早川教授は「これまで黄砂だけ、PM2.5だけで対策を考えていたが、複合影響があるという前提で対策を立てることが大切だ。共に多く観測される時期は、PM2.5を通さないマスクを着けるなど特に気をつけてほしい」と話しています。
この研究成果は、28日、熊本市で開かれる日本薬学会で発表されることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140328/k10013305521000.html
いっこうに収まる気配のないPM2.5と黄砂ですが、健康への被害は甚大の模様です。
記事中のNPAHというのは「ニトロ多環芳香族炭化水素」の事で化石燃料を燃やした場合に発生する物質が太陽光で化学変化した物質。
PM2.5自体が石炭と排ガスが大きな原因なので、中国がきっちりと環境対策するしか改善される事はないですね。