米海軍は11日までに、1994年に退役させた空母サラトガを米テキサス州ブラウンズビルの船舶解体企業に「1セント」(約1.02円)で売却すると発表した。
海軍が退役空母をこの種の売却方法で処理するのは「フォレスタル」に次いで2度目。同空母は昨年10月に交わされた契約に従いブラウンズビルの船舶解体企業に既に引き渡された。
船舶解体企業は引き取った米軍艦船を解体し、金属品などを回収して販売し、利益を上げている。今年夏に業者に引き渡される予定のサラトガの重量は5万6000トン。現在は米東部ロードアイランド州の軍港に係留されている。
同空母は56年に就役。ベトナム戦争中の72、73両年にはベトナム北部沖に出動し、作戦に参加した。85年には地中海で発生した客船乗っ取り事件の犯人グループを逮捕する作戦にも加わった。
海軍によると、サラトガは91年の湾岸戦争、92〜94年には旧ユーゴスラビア紛争にも派遣された。
海軍の声明によると、元空母「コンステレーション」の解体もサラトガやフォレスタル同様の処置になる見通し。 http://www.cnn.co.jp/fringe/35047692.html