「はやぶさ2」完成 12月ごろ打ち上げへ
NHK 2014/8/31日
4年前、数々のトラブルを乗り越えて地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」の機体が完成し、31日、報道関係者に公開されました。打ち上げはことし12月ごろの予定です。
「はやぶさ2」は、小惑星で採取した石や砂を地球に持ち帰り太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源に迫る予定で、初代の「はやぶさ」とは異なる水や有機物を含むタイプの小惑星を目指します。 ことし12月ごろの打ち上げを前に機体が完成し、31日、組み立てが行われた神奈川県相模原市のJAXA=宇宙航空研究開発機構の施設で公開されました。
公開された機体は、高さ1メートル25センチの箱形の本体に、2つの円形の通信用アンテナや折り畳まれた太陽電池パネル、それに「はやぶさ」の時より推進力や耐久性を高めた「イオンエンジン」が取り付けられています。また、小惑星に着陸する際に石や砂を採取する「サンプラーホーン」という筒状の装置や、採取した物質を地球に持ち帰る「再突入カプセル」にも、前回の教訓を生かして改良が加えられました。さらに、「はやぶさ2」は小惑星内部の石や砂を採取するため、地表面の物質を吹き飛ばし人工のクレーターを作る装置を備えています。この装置は「インパクタ」と呼ばれ、金属の弾丸を秒速2キロという高速で小惑星の表面に向けて打ち出します。
JAXAは来月の後半にも「はやぶさ2」の機体を鹿児島県の種子島宇宙センターに運び、ことし12月ごろの打ち上げに向けた作業を開始することにしています。記者会見した「はやぶさ2」の國中均プロジェクトマネージャは、「機体の開発には苦労もあったが、自信作を完成させることができた。宇宙の現場は決して甘くないが、プロジェクトのみんなで力を合わせて新たな航海へ向かいたい」と話しています。
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「はやぶさ2」が目指すのは
「はやぶさ2」は、世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った「はやぶさ」の後継機として開発されました。 「はやぶさ」と同じように、小惑星を探査して採取した石や砂を地球に持ち帰る計画ですが、その目的地は異なります。「はやぶさ2」が目指すのは、「1999JU3」と呼ばれる、太陽を中心に主に地球と火星の間の軌道を回る小惑星です。この小惑星は、「はやぶさ」が着陸した「イトカワ」とは異なるタイプの小惑星で、水や有機物を含んでいるとみられています。有機物の中には、生物の体を作るタンパク質の元となるアミノ酸も含まれていて、地球にもかつて、こうしたアミノ酸がもたらされ、今の生命につながったともみられています。「はやぶさ2」はこうした仮説に答え、生命の起源に迫ることを目指します。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140831/k10014229541000.html
数々の困難を乗り越えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の後継機が完成した模様です。
「はやぶさ2」応援キャンペーン
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はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン
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JAXA|宇宙航空研究開発機構
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はやぶさ最後の写真