事業仕分けの予算削減等で厳しい立場になってますJAXA(宇宙航空研究開発機構)さんですが
宇宙の研究はこれからの為に必要なのは確かですのではやぶさプロジェクトも最終段階ですが
成功することをお祈りしています。

以下転載

探査ミッションの概要

「はやぶさ(MUSES-C)」ミッションで探査する天体は、近地球型とよばれる小惑星「イトカワ」です。私たちはこの計画をとおして、小惑星から表面の物質(サンプル)を地球に持ち帰る技術(サンプル・リターン)を確立します。地球上でサンプルの分析が行えるため、回収される量が少なくてもその科学的意義は極めて大きいものとなります。
今までのサンプル・リターン計画は、非常に大型のロケットが必要とされることから断念されてきましたが、より到達しやすい小惑星が見出されたことや、探査機の推進機関(エンジン)の高性能化により、実現可能となりました。「はやぶさ」はこれらの最先端の工学的技術を習得することに焦点を当てたミッションです。

小惑星とはどんな天体か

私たちの太陽系は、太陽および9つの惑星とその衛星、そして多くの小惑星や彗星などの小天体で構成されています。小惑星は軌道がわかっているものだけでも 1万個以上あり、主に火星と木星の軌道の間に存在します。
私たち人類がこの小惑星に気づいたのは意外と最近です。最初に発見されたのは19世紀最初の日で、「セレス」と命名されました。
これまでの観測によって地球より内側や冥王星より外側にも発見されています。「はやぶさ(MUSES-C)」が向かう小惑星イトカワは、地球に近づく軌道を持つ小惑星であり、その大きさは約500mと推定されています。

なぜ小惑星をめざすのか

私たち人類がこれまでサンプルを採取したことのある地球以外の天体は月だけです。しかし9つの惑星や月のように大きな天体は変成してしまったため、太陽系の初期のころの物質について知ることができません。小惑星は惑星が誕生するころの記録を比較的よくとどめている化石のような天体だといわれています。そこで、小惑星からサンプルを持ち帰る技術が確立されれば、「惑星や小惑星を作るもとになった材料がどんなものであったか」「惑星が誕生するころの太陽系星雲内の様子がどうであったのか」についての手がかりを得ることができます。